こちらは手作りで絵合わせカードをつくりました。35種類の動物たちがいます。初めは数種類から初めて、慣れてきたら徐々に動物たちを増やしていきたいと思っております。こうした療育グッズは個別訓練の領域になります。一定時間机に座って集中して訓練の時間を過ごしてもらおうと思い制作しました。これは主に図形の視覚認識、名前の判別や記憶などの能力を養う訓練です。お子様によっては「長く机に座る」事自体が訓練になることもあります。将来大人になった時に、どこの作業所でも職場でも「きちんとデスクについて何か作業する」ことが求められるので、そうしたことに子供の時から慣れて置くのは大切な事だと思っております。
これは面白いですッ!上からボールを落とし下までくるくると落ちていきます。決められた形だけではなく、自分で色々な形につくれます。自分で制作することによって空間認知力を高めます。絵合わせカードと同じように将来じっと座って何か作業することもあるかもしれないので今の内からじっと集中することに慣れておくことも大切だと考えております。落ちていくボールを見ている事で追視の訓練にも繋がります。じっと相手を見てお話しをするのが苦手だったり、コミュニケーションをとるのが苦手なお子様には効果的です。「追視」とは動くものを見て目で追いかける行動で、自分の意思で目の動きを調節する前頭連合野の重要な働きなんです。前頭前野を鍛えることで思考力や決断力が高まり、記憶力もよくなっていくということが分っています。
大人がみたらただの遊具にしか見えませんが、お子様たちが楽しく療育出来る場所をこれからも作っていきたいと思います。